スタッフブログ
交通事故の後遺症
交通事故後の後遺症について
交通事故は突然起こり、身体や心に重大な影響を与えることがあります。とくに事故後、ケガが治っても痛みや障害が残る「後遺症」は、長期にわたって被害者の生活の質を低下させます。本稿では、交通事故による後遺症の種類・診断・治療・損害賠償・社会復帰などを整理しながら解説します。
1. 後遺症とは?
交通事故によるケガが治癒しても、機能障害や慢性の痛み、精神的ダメージが残ることがあります。これが「後遺症」です。
◎後遺症の特徴
-
見た目ではわかりにくいものも多い(神経症状・精神症状など)
-
長期的または生涯にわたる影響がある
-
完全な回復が見込めない場合もある
◎後遺障害等級制度(自賠責)
| 等級 | 内容例 |
|---|---|
| 1級 | 常に介護が必要な状態(高位頚髄損傷など) |
| 5級 | 片目失明+他眼の視力障害など |
| 9級 | 神経麻痺、手足の一部に重大な障害 |
| 14級 | 局部の軽度な神経障害(むち打ち後の痛みなど) |
正確な等級認定を受けるには、医学的な裏付けと書類の整備が不可欠です。
2. 代表的な後遺症と具体例
(1) 頚椎捻挫(むち打ち症)
-
最も多く報告される後遺症
-
症状:首や肩の慢性的な痛み、頭痛、しびれ、めまい、倦怠感
-
見た目では正常に見えるため、周囲の理解を得にくい
■追加ポイント:
-
症状が慢性化するケースでは「頚性神経筋症候群(CNMS)」と診断されることも
-
適切なリハビリを行わないと、自律神経失調やうつ症状へ移行するリスクも
(2) 高次脳機能障害
-
原因:頭部への衝撃による脳の損傷
-
症状:記憶障害、注意力の欠如、感情コントロールの困難、人格変化など
■実生活への影響:
-
一見健康に見えても、仕事や人間関係での問題が顕在化
-
家族とのコミュニケーションが難しくなり、家庭内トラブルや孤立を招くことも
■早期の対応が重要:
-
専門病院での高次脳リハビリが不可欠
-
支援制度(障害者手帳・就労支援)を活用することで社会復帰の可能性が高まる
(3) 神経損傷・四肢のしびれ
-
原因:骨折、打撲、脊髄損傷などによる神経圧迫や切断
-
症状:手足のしびれ、感覚鈍麻、運動麻痺
■深刻なケース:
-
脊髄損傷では、完全麻痺や排尿・排便障害、性的機能の喪失など生活全般に影響
-
損傷部位により、歩行不能・車椅子生活に移行する例も
(4) 骨折後の変形・可動域制限
-
骨は癒合しても、関節の変形や筋肉の拘縮が残る
-
手首・膝・足首など可動部の障害は、仕事復帰・日常生活に直結する問題
■追加の問題:
-
天候によって痛みが悪化する「気象痛」が起こることも
-
長期にわたりリハビリが必要で、精神的な消耗も大きい
(5) PTSD(心的外傷後ストレス障害)
-
事故直後に強い恐怖や無力感を経験することで発症
-
フラッシュバック、回避行動、不眠、不安感などが長期間続く
■加害者が無責任な態度を取ったり、裁判が長引いたりすることで、PTSDが悪化するケースも
3. 診断と治療:見逃しを防ぐために
診断時に重要な視点:
-
画像所見がなくても症状がある場合は、「臨床所見」として評価
-
医師に症状を具体的に説明し、記録に残すことが重要
治療のポイント:
-
急性期の処置(手術、安静、固定)
-
慢性期のリハビリ(理学療法、作業療法、温熱療法)
-
精神的治療(カウンセリング、投薬)
■多職種連携が必要:
-
主治医だけでなく、理学療法士、精神科医、ソーシャルワーカーがチームで支援
4. 損害賠償と後遺障害認定
損害賠償に含まれる項目
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 治療費 | 通院・入院・検査・手術などの実費 |
| 休業損害 | 働けなかった分の収入補填 |
| 慰謝料 | 肉体的・精神的苦痛への補償 |
| 後遺障害慰謝料 | 後遺症が残ったことへの追加補償 |
| 逸失利益 | 将来得られるはずだった収入の補償 |
後遺障害等級認定の流れ
-
医師による後遺障害診断書作成
-
保険会社または被害者側から自賠責調査事務所へ申請
-
認定結果(非該当~1級)が通知される
■注意点:
-
認定には診断書の精度と書類の整合性が極めて重要
-
弁護士に相談することで、正当な補償を受ける確率が高まる
5. 社会復帰と長期的支援
交通事故後、後遺症を抱えた被害者が以前と同じような生活を取り戻すためには、医療、福祉、家族、社会全体の連携が必要です。
医療的サポート
-
長期リハビリによる身体機能の維持
-
専門外来(脳神経外科、リハビリ科、精神科など)の活用
社会的・経済的サポート
-
障害者手帳の取得 → 各種割引や福祉制度が使える
-
障害年金の申請 → 月額数万円~数十万円の支給
-
就労支援 → ハローワークや就労移行支援事業所での支援
家族の支援と理解
-
家族もカウンセリング対象とすることで、共倒れを防ぐ
-
日常生活の調整(食事・移動・排泄の介助など)
6. 事故の予防と再発防止
一人ひとりの意識改革が鍵
-
スマホ運転・ながら運転の禁止
-
眠気・疲労時の無理な運転は避ける
-
車の定期点検を怠らない
環境整備と教育も重要
-
歩行者・自転車優先の街づくり
-
子ども・高齢者への交通安全教育の徹底
-
ドライブレコーダーの装備で、事故時の記録を確保
本宮市でおこる交通事故のけがで最も多いむち打ち。痛み、頭痛、めまい、吐き気などを伴い、多くの方が悩まれています。
むち打ちの症状は、事故直後に現れることもありますが、実は、後から症状が出てくる事が大半なのです。
レントゲンでは骨しか写しだすことしかできません。レントゲンに異常がないから大丈夫と放っておくと、軟部組織の損傷があった場合は数日たった後に痛みが出てしまいます。当院では、レントゲンに写らない異常を多角的に判断します。そして、急性期や炎症の有無など、症状に合わせた施術を行います。当院の施術は最新のコンピューターを用いており、お体に負担のない施術です。小さなお子様からご年配の方まで安心して施術を受けていただけます。
いろどり接骨院 本宮院では、必要に応じて専門医や法律相談窓口の紹介も可能です。
🌟 予約制で待ち時間ほぼゼロ
🌟 平日19:30まで受付!仕事後も通いやすい
🌟 土曜午前も診療、忙しい方に好評!
初めての方でも「何をすればいいのか」「どこに相談すればいいのか」が明確になります。地域密着で、患者様の立場に立ったサポートを徹底しています。














